2012年1月29日日曜日

Nomad



































オランダの写真家 Jeroen Toirkens による
北半球に暮らす最後の遊牧民たちの生活を記録した写真集。


被写体となるのはSami(ロシア、フィンランド)、Nenets(ロシア)、Yoruk(トルコ)
Dukha(モンゴル)、Inupiat(アラスカ)など現代文明を受け入れながらも
遊牧生活を営む少数民族たち。
表紙のラーヴォの前に佇むグリーンの民族衣装が鮮やかな女性は
ロシアのコラ半島に住むコラサーミ。
(ブルーではなくグリーンベースの民族衣装が新鮮)


厳しい自然の中で生き抜くためには
自然も動物もとことん知りつくし利用し循環させていく。 
彼らの根底に流れる自然崇拝の精神を知れば
毛皮が剥がされ骨と肉が剥き出しになったトナカイの姿や粗末な家も美しいとさえ思える。

北方の少数民族の暮らしってやっぱり強く惹かれると再確認できる一冊。












2012年1月28日土曜日

Northland がアイシングクッキーに。























豊橋のEちゃんから素晴らしい贈り物が届きました。
大阪のCちゃんがちょっと遅めの誕生日プレゼントにとリクエストしてくれたものでした。

箱を開けてみると、、、
なんと、Northlandのアイシングクッキーが!!
思わず「きやーーー」と悲鳴をあげてしまったのは言うまでもありません。
トナカイの毛並みが見事に再現されてる〜〜
雪の結晶のキラキラもサーミカラーのリボンに悶絶。



























はじめ、おくるみにはいった赤ちゃん?と思いましたが
よくよく見ると、この頁でした。
イヌイットの雪めがねミトンの柄もエスキモードールのファーも
ちゃんと再現されていて、すーーっごく細かくて丁寧な仕事です。
ドングリの帽子もキュート。


























むーーーこれは食べられないなあ。
3週間ほど日持ちするそうなので、まいにちニマニマ鑑賞してから頂きます。


























猫フグもいるんですよー。わーい。
タコノマクラにウニの切手も!
今回は、わたしのすきな世界をぎゅっと詰め込んでくれたそうです。


























そして焼き菓子詰め合わせまで。
フィナンシェや絞りだしクッキーなど4種も!
なんという手間がかかった贈り物でしょう。ラッピングも素敵。
彼女のお菓子は見た目の可愛さだけじゃなく、とーーっても美味しくて
いつも感動してしまいます。

プロ級の腕前でお店に卸したりもしてるEちゃんといつかコラボできる日がたのしみです。

心やさしき友人たちに感謝。
みんな離ればなれになってしまったけど
こうして繋がっていられることがほんとうに嬉しい。

2012年1月26日木曜日

Sock Darner

























































































ウールの靴下は機能的にもそして見た目にも温かみがあり
編むのも履くのも好きですが、いかんせん、長く履いているとカカトや親指のあたりが
摩擦で薄くなってきて最後には穴があいてしまうのが宿命です。

せっかくのお気に入りの靴下、とくに手編みのものならなんとか修繕しながら履いていきたいもの。
ひと昔前では当たり前だったことなのですが。

靴下の穴をかがる道具はソックダーナー sock darner (darn=かがる)と呼ばれ
キノコや卵のかたちを模したものが多く、たまにこけしっぽい人形型のものもちらほら。
手彫りで装飾したもの、取っ手と頭の部分が分解でき
中に針を収納できるものもあったり、
キノコ好きとしてはちょっとコレクション欲がくすぐられます。
素材はおもに木製やガラス製。(日本では電球をつかっていたようです)
手に持った感触はやはり温かみのある木のものがよいです。

穴をかがる方法は縦横と交互に糸を交差させていくだけなのでとっても簡単。
色でも遊べるから、穴があく前からかがってデザインの一部としてもよさそう。

(キノコ狩り靴下やサーミ靴下を履いていただいてるお客さまにも
穴があいたらぜひ試していただきたいです!!)


編み物の歴史では、靴下はずいぶん古くから編まれていたそうなので
(1世紀頃のものと推定される靴下の断片が見つかっているそう)
となるとソックダーナーの歴史も気になるところです。

2012年1月18日水曜日

カカト違い。





















寒い朝。
暖房いっさいしていない今朝の寝室の温度は4℃。(外との気温差4℃)
北海道並みです。
窓が異常に多く、おそらく断熱材がはいっていないと思われる壁。
古い家って夏は快適だけど、冬はそうとう厳しいです。
でも、この寒さもだんだん慣れてくるもので
朝起きたときに8℃くらいだと、「ああ、今日はちょっと暖かいな」
なんて思うようになります。





去年から注文を受けていたキノコ狩り靴下にとりかかっています。
以前ご注文いただいた方のお友達が実物を見て欲しいとおっしゃってくださり
ご注文してくださったものです。 (アリガトウございます!!)

寒いうちにはやくお届けしたいという気持ちがあり急いていたのでしょうか
この靴下を編むのは3足目なのですが、ちょっと間があいてしまったこともあり
カカトを別の編み方で編みすすめてしまって(いろんな編み方があるのです)
終わりにさしかかった頃にはっと気がつきました。
(一色編みならさほど問題はないのですが、
この靴下は10種類くらいいろんな毛糸を使って編んでいるので
カカトの部分の編み方を変えてしまうとデザインがちょっと変わってきてしまうのです)

カカトは靴下編みで一番おもしろい部分なんですけどね。
あせらず、ていねいに、ですね。

今日は一日集中して編んで、足裏のキノコ刺繍までいきたいと思います。
あせらず、ていねいに。

2012年1月5日木曜日

本年もどうぞよろしくお願いいたします。





























2012年、始まりました。
寒さがピークになる1、2月は1年でいちばん苦手なシーズンですが
身体を温めるためのあらゆることに励みつつ
なんとか乗り切りたいと思います。
今年は身も心もあったかくなる年にしたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

写真は、日本玩具博物館で見つけたイヌイットの抱き人形。
世界中のあらゆる玩具の中でひときわ異彩を放っておりました。
(手前のホネホネ人形とファーのヨーヨーもすてき)
トナカイの毛皮じゃなくていいから、こんなフォークロア調のアノラックが欲しい…
そんな広島の寒さ。(ていうか、家の中が寒いだけなんだけどね)