2011年10月31日月曜日

恐怖!謎の黒い物体。

先月のはなし。

2階の寝室で眠りにつこうとした時のこと。
天井付近でなにやらゴソゴソと物音がした。
しばらく暗闇で耳をすましていたが、いっこうにおさまらない。
「ネズミか、Gか、はたまた座敷童か…」
なにせ、古い家だし隙間が多い家なので、何が出てもおかしくない。
灯りをつけ、音のする方向を注意深く見る。なにも出てこない。
暗くしてまた布団にはいるとまたゴソゴソ始まる。
その音がだんだん大きくなってくる。
いっしょにいたフグも警戒して鳴きはじめた。
また灯りをつけ、音の方向を見る。
天井ではなく、どうもエアコンのダクトの穴付近から音がする。
そして、隙間からほこりのようなものがポロポロ落ちてきた。

何かが出てくる…!

突然黒い物体が勢いよく飛び出し、部屋の中を飛びまわった。

「ぎゃーーーーーーーっ」

真夜中の悲鳴。
なんと、コウモリくんが部屋の中に入ってきたのだった。

コウモリは嫌いじゃない。
むしろ好きなほうだと思う。
日が暮れる頃、カクカクした動きで空に消えてくコウモリを見るのは好きだし
コウモリの骨格標本も美しいと思うし、奈良にあるこうもり博物館
いつか行きたいと思っている。
それに、コウモリの指人形だって持っている。(威張るところじゃない)

けれど、真夜中、謎の音、正体不明、狭い部屋の中、というシチュエーションが恐過ぎた。
血を吸われるような気もして…(そんなわけないのだが)

コウモリくんは家族に捕獲され、外に放たれました。
小さくて可愛かったそう。
今から思えば、顔見たかったなあとちょっと後悔。


























これは捕獲したコウモリくんではなく…
アメリカ フォークマニス社のパペット人形。
胴体部分に指をいれられるようになっています。
フグに片耳を齧られ、欠けています。


黒猫に、コウモリ。
なんだか魔女が好きそうな動物たちだなあ。




2011年10月21日金曜日

『北極海とイヌイットの壁かけ』展。























『北極海とイヌイットの壁かけ』展のフライヤーが届きました。
東京近郊の方や以前ミトンなどを購入してくださった方、
希望者の方などにさっそくお送りいたしますね!
(少部数につき、住所を控えているすべての皆さまにお送りできず申し訳ございません〜)

























展覧会では、防寒着の余り布に色とりどりのフェルトを施しイヌイットの暮らしを
描いた壁かけ20点(北方民族感所蔵)と裁縫道具や生活道具、映像資料などで
イヌイットの暮らしや文化を紹介します。


  • 会期:2011年11月12日(土)〜2011年12月18日(日)
  • 時間:9時〜20時
  • 会場:三軒茶屋・キャロットタワー3F 生活工房ギャラリー
  • *会期中無休

また会期中にはイベントも開催されます。

●11月12日(土)と19日(土) みんぱく(国立民族学博物館)所蔵のイヌイットの服試着会

(カリブーのアノラック、ズボン、ブーツ!!子ども用Lサイズということですが、
小柄な女性なら着られるかもしれませんね。お子さんを連れられていくと楽しそう!)


●11月13日(日)は『イヌイットの壁かけ』の著者 岩崎昌子さんのトーク&サイン会

(この本は我が家の大切な本コーナーにしっかりおさまっております。
イヌイットのおおらかさ、精神世界、芸術的センスが堪能できる一冊。
添えられた文章も美しいのです)


●12月4日(日)はイヌイットの暮らしを描いた映像上映会や北方民族博物館の笹倉さんによるイヌイット・ヨーヨー作り

(博物館で短い映像は観ましたが、かなり興味深い内容でした。笹倉さんによる解説が付くとさらに楽しめるのではと思います。ヨーヨーは作るのも遊ぶのも楽しいです!
うまく回せるとほんとに嬉しいです。大人もハマる玩具です)


●12月17日(土)スチュアート・ヘンリ先生(放送大学教授)による『イヌイット服飾今昔物語ー材料、技術、精神の世界』講演会

(イベントはどれも全部参加したいのですが残念ながら無理そうです。
でもスチュアート・ヘンリ先生の講演会は行けそう!)


このイベント開催時(5日間)のみ、LAVVOのミトンなどを販売させていただきます。
準備期間があまりなかったのでたくさんは並びませんが、展覧会にもぴったりなものを
作っていきたいと思っています。どうぞお楽しみに!









2011年10月17日月曜日

Forest Combing























 左上から時計回りに…

バージニアマツ、ハウチワカエデ、バンクスマツ、カナダツガ、ノムラモミジ、
シンジュ、リギダマツ、イングリッシュオーク、オニグルミ、ピンオークの葉っぱ、
オオモミジ、イロハモミジ、レッドオーク、ミズナラ、タイワンアカマツ、トウカエデ、
カラマツ、オウシュウカラマツ、 イタヤカエデ。

オニグルミは、半分に割れハートの断面図が見えるほうがエゾリスが齧ったもので
孔があいているほうがネズミが齧ったもの。
なんてかわいいのでしょう。

先日購入した 北海道のネイチャー雑誌『Faura』のエゾリス特集におもしろい話が
載っていました。

シマリスと違い冬眠しないエゾリスは秋になると地面や枝の又などに油分を多く含んだ
オニグルミやミズナラ、ショウセンゴヨウなどの木の実を埋めていくそうです。
1日に200個以上も貯蔵する観察例もあるのだとか。
しかし、1日に食べる量はオニグルミならせいぜい2〜3個程度。
よく「リスは自分が埋めた場所を忘れてしまい、そのおかげで木の実は発芽できる」なんていいますが、埋めた場所を忘れるというより食べきれない量を貯蔵しすぎたためそれが春になると芽吹く…というのがどうやら本当のところらしい。

知れば知るほど、可愛さ倍増のエゾリスくん!!

カラッと揚がった小さなエビフライはカラマツの松ぼっくりのウロコが剥がされた姿。
こちらもエゾリスの仕業です。
こんなに小さいエビフライを見たのは初めてだったので、心の中で「きゃあーーー!!」
と悲鳴をあげながら収穫しました。






こちらもエゾリスさんのお仕事、ドイツトウヒのエビフライです。
食べかけてやめてしまったもの、衣たっぷりのもの、
芯が細くなった極細エビフライなど、いろいろあります。

眺めているだけで、アナザーワールド。
予定より遅れております、ドングリ標本函、来月にはお披露目できるよう
がんばります。









猫と小熊。

2011年10月14日金曜日

『北極海とイヌイットの壁かけ』


11月12日から世田谷文化生活情報センター 生活工房さんで開催される
『北極海とイヌイットの壁かけ』展に、ミトンなどを出展させていただくことになり
その準備をしております。

岩崎昌子さんの『イヌイットの壁かけ』は以前から大ファンでしたので
このようなかたちで参加させていただくことが、本当に、本当にうれしいです!!

展覧会も素敵ですが、岩崎昌子さんのトーク&サイン会、
スチュアート・ヘンリ先生の講演、笹倉さんのワークショップ、
みんぱく所蔵のカリブーアノラックを試着できるなど
もう聞いてるだけでクラクラしてしまうような関連イベントが目白押しです。


準備期間が短かいので、ちょっと焦っているところですが
わたしなりの極北の世界、北にちなんだモチーフを表現できればなと思っています。

近々、展覧会のチラシも出来上がるとのことですので
また改めてご紹介させていただきますね。


*枚数に限りがありますが、展覧会のチラシをご希望の方がいましたら
お送りしますので、ご連絡くださいませ。(展覧会に行けない方もどうぞ!)

2011年10月8日土曜日

Naturally!
























アヌ・トゥオミネンの展覧会『ブルー』に行ってきました。
前回の個展『森の住人』も素敵でしたが(運がいいことに今回もたまたま東京行きとアヌさんの展覧会の時期が重なった!)今回もさらに研ぎすまされた世界が。
北の荒涼とした空気感にカワイイ遊び心がある彼女の作品がとっても好きです。

新刊作品集のタイトルは『Naturally!』。
白樺のコップの底に映し出された深い森や五本指手袋から垂れ下がる毛糸玉や連続靴下。
こんなにもシアワセな気分に浸れる本はそうそうないです。



























アヌ・トゥオミネン「ブルー」
会 期:2011年9月22日(木)- 10月30日(日)
火ー土 12:00-19:00 日 12:00-17:00 月休
Art-U room

2011年10月7日金曜日

ひさしぶりの東京で。

用事があり東京に行ってきました。1年ぶりの東京です。
会いたかったひと、しばらくぶりに会えたひと、
いろんなひとに会えて充実の2日間でした。

日頃お世話になっている月兎社の加藤さんと一緒に、
MOEの取材以来仲良くさせていただいているBaharの春日さんのアトリエに
おじゃまさせていただいたり、江戸情緒たっぷりのお好み焼き屋さんに連れていってもらったり、
笑いアリ刺激アリ驚きアリの密度の濃い時間を過ごさせていただきました。

広島に越してから、親しいひとと直に会ってしゃべる機会がぐーんと減ってしまったので
人との触れ合いに飢えていたのでしょう、思い出すとほんわりあったかい気持ちになります。



台東デザイナーズビレッジ
旧小島小学校跡地を活用した施設で
さまざまなクリエイターたちが
アトリエを構えています。

低い水飲み場(ネットにはいったレモン石鹸探してしまった)や黒板、下駄箱や廊下…

廃校を利用したさまざまな文化施設は
懐かしさや郷愁だけではなく、
古いものの中で新しいものが生まれていく
オモシロさが魅力的です。
















春日さんのアトリエです。
ハンガリーやルーマニアの刺繍や雑貨など、
手仕事のものが所狭しと並んでいます。
みてるだけで幸せな気分!
かわいいリスや小鳥のモチーフも。

民族衣装を着るバッグもすてき。

10月からヴォーグ学園で刺繍のお教室も始まるそうです。















かんたん すてきな ポンポンづくり

ポンポンの世界が広がる!!
すごい本です!!

春日さんのつくったマトリョーシカの
ポンポン、セクシー水着の女の子ポンポン、
身悶えするほどカワイイ〜〜
(残念ながら10分では作れない力作なので
本には掲載されていないとのこと)

時間ができたらなにか作ってみたいな。

クリエイティブな場所でクリエイティブな人たちに会って、細胞がプチプチと活性化されました、東京の旅でした。

2011年10月2日日曜日

ミトンやポットホルダーを納品しました。


























OPTICAL YABUUCHIさんに、ミトン、ミニミトン、ポットホルダーを納品しました。

編み込みのミトン類はダークカラーの出番が多くなってくる秋冬に映えるよう
きれいな色を選んでいます。
(最近気に入っているマスタードイエローでミトンを編んでみたら
予想通り、可愛かった!)

サーミのパターンやイヌイットの雪めがね(OPTICAL YABUUCHIさんはセレクト眼鏡と雑貨の
お店なのでぴったりです)はもちろん、ポンポン、ユーカリの実のボタンなど、森や北方民族の
モチーフをとりいれたミトン類はとくにおすすめです。(自分にも欲しいです)
ぜひ、お店に行く機会がございましたらご覧ください。

なお、LAVVO web shop でのミトン受注受付を開始は
もう少し先になりそうです。
また予定がはっきりしましたら、こちらでご案内してゆきますので
どうぞよろしくお願いいたします。

2011年10月1日土曜日

きのこ狩り靴下。

























庭の金木犀がいい匂いを放っております。
きのこ狩りの季節ですね。

お客さまより注文いただいていた、きのこ狩り靴下を編んでいます。
靴下編みって、踵の部分が一番編んでいておもしろいです。
(実は、ひたすらゴム編みなど単調な作業が苦手)


きのこ模様は足の裏に(片足だけ)刺繍します。
隠れたところに毒きのこ、がミソです。