2011年9月30日金曜日

ポンポンミトン。






























OPTICAL YABUUCHI さんに納品分の ミトン類の発送準備をしております。

ポンポンミトンは自分にも欲しいほどのお気に入りです。
サーミの巨大ポンポン帽子を見た時から、ポンポンの魅力にはまっております。
(サーミのおじいちゃんのポンポン帽子姿がとっても粋でカッコイイし、
小さい男の子が自分の頭と同じくらい大きなポンポンを身につけているのもすっごくカワイイのです)

いろいろ作りたいものが出てきて、なかなか手が追いつかないのですが
「大人が身につけてもカワイイポンポン」をテーマに、いろいろ展開してゆきたいです。

2011年9月27日火曜日

ウミウチワと標本壜。

























恵文社さん(生活館)へ、ウミウチワを納品いたしました。
前回とても好評だったそうで(ありがとうございます!)今回はたくさんお送りいたしました。
小ぶりなサイズも少しございます。

秋の京都…いいですよねえ。
観光客が押し寄せる紅葉シーズン前の京都が、のんびり散策できて好きです。
京都へお出かけの際には、ぜひ恵文社さんもお立ち寄りくださいませ。





我が家のウミウチワはキッチンの窓辺の博物コーナーで飾られております。
いつも目にはいるところにあると、とても心地よいです。
アメリカの薬壜には、お気に入りの標本とデロールのデッドストックのラベルを。
ブンダーカマー(Wunder Kammer (独)とは、驚異の部屋のこと。世界中の珍しい自然物や人工物、
博物学的コレクションなどを並べた部屋。15〜18世紀のヨーロッパで流行)の世界が好きなので、
ついキッチンもこんな感じになってしまいます。

2011年9月26日月曜日

きのこタワー。
























きのこの季節になると思い出される、名古屋は覚王山にひっそりとたたずむ、きのこタワー。
(手前にもチビきのこが!)

窓のかたちといいツタの絡まり具合といい渋い赤色の傘といい、かなりイカしてます。
このきのこタワーは昭和5年に建設され、昭和48年までの43年間、
千種区覚王山一帯の高台に給水するための配水塔として利用され(正式名称は「東山給水塔」)
昭和54年からは、災害対策用の応急給水施設に改造し再利用されているそう。
春分の日と8月8日の年2回、解放されているそうですが
結局行けずじまいで、残念。(写真は2003年4月に撮影)

覚王山はお寺や覚王山アパートなど見所もいろいろあって
のんびり散歩するのにはとってもたのしい町で、おすすめです。





たのしいきのこ本が届きました。
きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』(著:とよ田キノ子)
キノ子さんが蒐集した日本の、世界のきのこモチーフがきのこ愛とともにぎゅうぎゅうに詰まっております。
日本全国きのこ公園も、世界のきのこスポットが最高にたのしいです。
(カナダのきのこアトリエ、イギリスのきのこ遊具が素敵すぎ!!)

2011年9月24日土曜日

青ドングリ、茶ドングリ、黒ドングリ。






















北海道で採集したドングリやエビフライを掃除したり熱処理しています。
ドングリはレッドオーク、イングリッシュオーク、ミズナラの3種。
すごい量なので(4.5kg!)一週間くらいかけてきれいにしていきます。
(いま、大量のウミウチワも水洗いして乾かしており、居間と庭はすごいことに)

こんなにたくさんあっても、標本函や編み針に使うのは
きれいな状態のものを使いたいので、選別するとたぶん半分くらいになってしまいそう。

それでも、9月に拾うレッドオークは、青、茶、黒といろんな色があって
ちょっと得した気分です。
(青いのはそのままにしておくと、くすんだ茶色になってしまいますが)

「並べるという行為」が好きなので、
こうしてるだけでたならないシアワセを感じてしまいます。

今年はミズナラの不作で熊が人里に下りてきてると北海道のニュースでは言っていましたが
わたしがまわったところに関しては、猛暑だった去年に比べ
量も質もまあまあの出来だったように感じました。

2011年9月21日水曜日

蝦夷採集旅行。






















蝦夷採集旅行から、戻りました。
清々しい快晴には恵まれませんでしたが、思う存分公園めぐりもできて大充実!の旅となりました。
滞在中はほぼ雨〜曇りの予報だったので、一眼レフは持っていかず
携帯写真ばかりですみませんー。


キノコもにょきにょきしてました。
美しいテングダケ、誰が齧ったのでしょうか。






















実りを迎えた公園では、エゾリスが忙しそうに駆けまわっていました。
毛色は換毛前の夏毛で茶色。
木から木に渡りクルミを齧ったり、地面に穴を掘ったり、キビキビ忙しそう。
うちの実家の近くの森林公園でも運がよければ時々見られるのですが
やっぱりいつ見てもあのフサフサの尻尾はカワイイなあ。
冬場の耳毛が伸びた姿がこれまたカワイイのです。

北海道の自然をテーマにした写真雑誌『faura 10号』の表紙は
冬バージョンのエゾリス!(注文しました。届くのがたのしみ)


公園の足下には、松ぼっくりの鱗片がたくさん落ちていて、
よーく見回すと、今回の旅のお目当てのひとつである森のエビフライが
ゴロゴロ転がっていました。
ドイツトウヒの松ぼっくり(球果)のタネはよほど美味しくて食べごたえあるのでしょうか。

公園にはいろいろなマツの木が植えられていますが、確認できたエビフライは
ドイツトウヒとカラマツのみでした。























地面に下りては、あちこちに穴を掘っているエゾリス君。
クルミの貯蔵シーン!と思い、いくつか確認してみたけど、なぜかどれも空っぽ。
ううむ。エゾリスの生態が気になってきたぞ。
エビフライだけじゃなく、クルミの食痕もカワイイです。

今回はじめてクルミの殻を齧っている「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ…」という不思議な音を
確認したのですが、一度聞いたら姿は見えなくても「あ、エゾリスがいる」って
わかるようになります。
音のするほうを見上げれば、葉がカサコソ揺れて、あのフサフサのかわいい尻尾がすぐに目に入ってきます。






















こちらは、北海道神宮で見つけた謎のどんぐり箱。
冬眠しないエゾリスの冬場の食料?


境内でも、エゾリスが「ギ、ギ、ギ、ギ…」とやっていました。
犬かと思ったらキタキツネがひょこひょこ通り過ぎたり。
都会の真ん中でこんなに野生動物が見られるのはさすがだなあと思いました。


北の森に棲む動物を感じながらキノコを愛でつつドングリやエビフライを拾う秋の一日。
極上のたのしみとはこの事かもしれない…
一度離れたからこそ、北海道の自然は宝だと思い知るのでした。

2011年9月15日木曜日

『エスキモーになった日本人』

1972年、エルズミア島遠征の調査目的でグリーンランドへ飛び立った
大島育雄さん。(『エスキモーになった日本人』著:大島育雄)
一度日本に戻ってきたものの、エスキモーとともに過ごした極地での暮らしが忘れられず、
運命に引き寄せられるようにシオラパルクにふたたび戻る。

高度に発達した狩猟文化や極寒の地で生きるためのさまざまな知恵と工夫、
大変な仕事だけれど誰に命令されることもない猟師の仕事や、
自分の責任において自由に生きられる生活に魅了され、
山ではなく、猟師として、エスキモーとして生きることを選ぶ。
(エスキモーの女性と結婚し、1男4女をもうけ、現在62歳!
先日のドキュメンタリー番組『日本人イヌイット 北極圏に生きる』では孫のイサム君と
いっしょに狩りに出かけていました)

ちょうど同じ時期、犬橇の習得のために植村直己も滞在しており、
一緒に過ごしたエピソードも興味深かった。
鬼の形相で犬にお仕置きする植村直己とそれを見世物のごとく見て笑うエスキモーたち…
(『極北に駆ける』 も今読み返したら面白いだろうな)
エスキモー流の仰天トイレの作法、慣れると好物になるという発酵料理キビヤ。
胃腸に自信がないひとや、ヤワなハートじゃやっていけないってことだけは確かなようです。

そういえば、リトルワールド(犬山市にある人類学博物館)から委託され収集したという
エスキモーの民具500点の内容も気になるところ。
(リトルワールド、10年くらい前に行ったけれど、ぜんっぜん覚えがない…)


エスキモーの奥さんと子どもを連れて暮れに東京に帰った時、
奥さんのアンナさんが「日本は寒い」と言ったのが笑えたなあ。
グリーンランドでは外が零下40℃の真冬でも、家の中は半袖でも大丈夫なくらい暖房する。
東京はこたつと小さなストーブを使うけれど、部屋の中の温度はけっこう低い。
これはわたしも同じ経験をしているので、すごーくよくわかります。
はじめて冬の東京の家に泊まった時の寒さと言ったら、、、
ひとりでブルブル震えており、不思議がられました。
エスキモーのひとも北海道のひとも寒さに強いと思われがちですが
部屋の中が寒いのは耐えられないのは一緒なんだ…!
と、変なところで感動してしまいました。
(でも、昼間に気温が10℃にもなると「暑い」と感じるのだけは、
やはり極北のひとならではの感覚かな)


資源が限られた極北で生きるために、エスキモーは野生動物を食べ、
その毛皮を利用しブーツや衣服をつくる。
それでも毛皮は余るので、それを必要なひとたちに買ってもらい
ささやかな現金収入を得る。

その毛皮も今はいろいろな制限がかけられ値段がどんどんさがってきているのが現状だという。
自信は安全圏にいて「愛すべき動物」のために正義感を燃やすのは
なんと簡単なことだろう、自分たちのモラルを強引に押しつけ、極限で生きている
少数民族のわずかな貴重な利益をそこなうのは暴力だと大島さんはいう。

自然を畏れ敬い、自然を真に理解しているひとびとの言葉はシンプルで心に響く。
猟師というのは尊い仕事だなあ。
煩悩にまみれた現代社会に生きるわたしは、
このひとたちの存在を、言葉を、もっと知りたいと思うのです。





























カナダのイヌイットの暮らしを記録した写真集。

ちなみに、「エスキモー」という呼称は、カナダでは差別的用語とみなされ
(カナダ北部に住むクーリー・インディアンが“生肉を食う連中”の意味で
侮蔑的に呼んだ言葉だった)「イヌイット」と呼ぶようになっていますが、
グリーンランドではそういう含みをもって用いられておらず、
「イニュイ」とか「カラーリ(グリーンランド人)」が一般的だそうです。

2011年9月12日月曜日

生きものをめぐる22人の作り手たちの物語。





























生き物をテーマに、倉敷意匠分室が選んだ22人の作り手による
オブジェを中心とした作品を展示、販売します。

品切れになっていた王冠の針山(大)も並びます。
生産数量が限られるため、いつも在庫切れが続いていた人気アイテムも
実際に手に取ってご覧いただける数少ないチャンスです。
ぜひこの機会にお出かけください。


2011.9.14 ー 10.17  10時〜18時(金曜のみ20時まで)火曜日定休
新国立美術館 B1F SFT GALLERY
アクセスマップ

シマシマとヒラヒラとボサボサ。

2011年9月9日金曜日

ユーカリの実が主役のミトン。





















ポンポンミトンに続く新作。
ボタンにそっくりなユーカリの実が主役のミトン。
ユーカリの実がボタンを真似たのか、はたまたボタンがユーカリの実を真似たのか…
見事な自然のいたずらに思わず見入ってしまいます。

実自体もユーカリ独特の清涼感あふれる匂いがほのかにします。

ユーカリの実のミトンは、来月web shopで販売する予定です。
ここのところずっと赤や青などパキッとした色の毛糸で編んでいたので
落ち着いた色のグレーがちょっと新鮮です。



2011年9月5日月曜日

ドングリポイポイのカゴ。





















秋の収穫(おもにドングリ)の時にナナメ掛けできるカゴをずっと探していたんですが
先日、やっと「お、これは!」というものに出会いました。
アメリカのヴィンテージで、程よい大きさがよい感じ。
留め具に革が使われてるところとか、フタについている孔がとっても素敵なのです。
これ、たぶん、魚をポイポイいれる孔だと思われます。
(魚臭さはないけれど、香水の匂いがするので洗って干しました)

この孔から、ドングリをポイポイいれるのです。
想像するだけで、もうたのしい。

来週末はいよいよ待ちに待った北海道ドングリ拾いの旅!
制作の素材となるドングリやおもしろい実ものをいろいろ集めてきたいと思います。

2011年9月1日木曜日

メンチ切る猫。


運転中、道路の真ん中に2匹の猫が。
 あ、アビちゃんだ。顔近っ!!

アビちゃんとは、ご近所に暮らすアビシニアンの猫さん。
お母さんの話によると、家には他に4匹(もしくは5匹)の猫+犬がいるそう。
外が大好きなアビちゃんだけいつも家のまわりで ウロウロしたり寝そべったりしている。

声をかけても無視することもあるけど、その日の気分でスリスリ寄ってきたり、撫でるとコンクリートの上でフミフミしたりする美人猫さんだ。

一緒にいるのは、いつも近くにいる野良猫さんのよう。
白昼堂々仲いいなあ、なんて思い車の中から携帯を取り出し激写。





車から出て、そーと近づいてみると
なんだか不穏な空気が流れていた。

こ、これはあのウワサのメンチ切りではないか…(初めて見る光景なので、気づくのが遅い)

一触即発。
グレちゃんの睨みがすごい。
猫パンチ出るか。





わたしの事など眼中にはいらないようで睨み合いの時間がしばらく続く。

そして、少しずつ距離を置いてゆく。




おっとアビちゃんが。

降参か…!!

その後、グレちゃんがタタタッと走っていこうとしたが、降参したはずの?アビちゃんがまた追いかけてゆく。
牽制するグレちゃん。
アビちゃん、尻尾が丸まっている。

この間、「シャー」とか鳴き声は全然なく、無言の会話が繰り広げられていた。

アビちゃん、この後車の下にもぐっていきました。(ここはアビちゃん家なのにねえ)


引っ越して半年、ご近所猫関係図を把握するのが日々の楽しみ、、な今日この頃です。








日陰の鉄板の上で夕涼み。